はあ?有名人の猫は要らん。

【MHP3小話】片手剣×狩猟笛×弓

晴天の大砂漠、まるで大海原の波間を蹴って走る船のように、流砂を割って進む高速砂上船。日差しは心地よく、吹き抜けて行く風は……少し砂っぽい。ただの観光であれば水着でも、いやこの場合は砂着?を着て日光浴と洒落込むのもいいかもしれない。しかしそれは行わないし、むしろ行えないかな。だってこの船は特別だ。甲板には物々しい「大砲」や「バリスタ」、船尾には「大銅鑼」どれだけの大音量を奏でるのであろう、そして最も目を引くのは船首に鎮座する巨大な「撃龍槍」。この船は特別な龍と戦う為の特別な船、名は「撃龍船」というらしい。その船上でボクは一人物思いに耽っていた。

「ハッ、だからサ、そこに書いてるだろう?尻尾を切る役が必要なんだってサ。お嬢さん解る?」
ボクよりも頭二つ分大きな男は、自分の背中に担ぐ、何だろうコレ、名前は分からないけど『ハンマー』を見て、それからボクの自慢……でもないけど頑張って作った『片手剣』を見てる。ハンマー男に寄り添うライトボウガン女も一緒になってニヤニヤとして。まあ、なんというか何を言いたいのか、それくらいは分かる。破りかけたクエスト受注半券から手を離しながらボクは答える。
「ボクの『片手剣』でも尻尾くらい……」
「ハッ、切れるのは解ってるサ。ただサ、アンタで尻尾に届くのか?って話サ。」
「『スラッシュアックス』とかさぁ、『大剣』も良いわぁ。で!もっと刃渡りのおっきな武器に変えて来なさいよぅ。そっちのほうが早いでしょぅ。今時「片手剣」なんて流行ってないわよぅ。」
ライトボウガンさんに言われて、ボクは今日も下を向く。なんだか最近はいつもコレだ。どの武器が効率的だとか、装備限定したりとか、そんなハンターばっかり。そんなで微妙に人気がない気がする片手剣使い。まぁ、ボク自身も効率を求めるのが悪いとは思わない、だけど……。
「まさかさぁ、アンタ「片手剣」しか持ってないとか言わないわよねぇ?」
むむむ、実はそのまさかなんだけど。
「お前もしかして、コダワリ派か?くだらねぇコトこの上ない噂のコダワリ派か?」
コダワリ派、一つの系統の武器ばかりを使うハンターをちょっと馬鹿にしてそう呼ぶと聞いた事がある。別に拘ってる訳じゃないんだけど、ただボクは片手剣が……。
「好きなんだよね?」
いつのまに横に居たんだろう、蒼いケルビテールの女の子がボクににっこりと笑う。年はボクと同じくらい?眉毛太い。
「まぁ!まぁ!まぁ!そこのアナタ達!」
淡い金色のセミセレブロングの女の子が割り込んできて、ビシっ!とハンマー男を指差す。たぶんに年は下、だってなんかアホっぽいし。
「ハンマー男よ!馬鹿め!この娘はお買い得!という事で今から尻尾切断狙いのめる達が貰って行きます。」
ボードに貼付ける前の受注半券をボクの手の中にねじ込む。有無は言わさない勢いだ。割り込んできた二人、狩猟笛使いに弓使い?しかも尻尾狙い?って事はボクが切る役目ぽいんだけど。
「ああ?良いよ良いよ、俺らもコダワリとは組たかねぇサ。しかも『片手剣』だろ、どうせ尻尾切れやしねぇしサ」
「エリック!上だ!」
エリック?!誰?、叫ぶやいなや、大きく飛び上がった金髪の少女、驚くべきジャンプ力で彼女よりも頭三つ分大きいハンマー男に急降下でゲンコツ一発、うへ、軽く見える小柄な彼女のゲンコツでもこの全体重の乗った一発は痛そうだ。そしてまたビシっ!!と指を指す。好きなのかなこのポーズ。
「がー!片手剣が届かないなら、届くように自慢の『ハンマー』でスッ転がせ!出来ない事をフォローするのが仲間なの!この脳みそ筋肉!ゴリラ!……あ、あと、ヒトの悪口イケマセン!!」
金髪少女が叫ぶ、そのあとに蒼髪少女が笑顔でひとつ咳払い。
「おほん、コダワリもコダワラナイも同じ。何を選ぶのかは自由だからね。好きなようにやるのが一番。あ、でもいきなりゲンコツはちょっとダメ。メッ!」
蒼髪が金髪を嗜める、そして蒼はボクの片手剣をちらりと見て。
「ちなみに、彼女の『闇夜剣【昏冥】』ここまで強化するには尻尾必要だからね?調べてみて?」
「そういう事だ!馬鹿め!」
金はビシッ!!!と三度目の指指し。さすがにハンマー男に失礼な気がしてきた。悪口イケマセンと良いつつ、悪口に近い罵声浴びせてるし、突然殴るってのもかなり……。
「……という事でボク、この二人と行きますから。ご迷惑かけてスイマセンでした!」
ヤバい空気をサラリと流すつもりで、ボクはハンマー男とライトボウガン女に深々と頭を下げつつ蒼と金の二人の手を引っ張って、逃げるようにその場を後にした、というかほんとに相当な距離を逃げたけどね。シンドイ。

あれ以来、なんだかんだで二人とは一緒にやってきた。始まりはなんとなくだったけどそれでもこうして峯山龍の討伐まで一緒にやろうと撃龍船にまで乗り込んでいる。
「モナちゃんそろそろだって、船長さんがいうてた。」
背後から声を掛けてきたのは、あの時の金の方。第一印象通りのガサツ大雑把娘、なのに緻密な位置取りと精密な射撃を必要とする弓を使う…そういえばいつも曲射に巻き込まれてるんだった。やはりガサツで大雑把、弓使いメル。
「砂嵐の中に大きな影が見えるね、たぶんあそこだね、ジエンは。」
右横で双眼鏡を覗くのはあの時の蒼い方。思慮深くてヒトに優しい、そんな気持ちを表すかのような狩猟の音色、聴いてると力が湧いてくるんだよねいつも、狩猟笛使いイザヨイ。
「待ってろ!!!パンチェッタ・ジローラモ!!!」
遠くに見える砂嵐をビシっ!!!!と指指すメルさん、それ間違ってるよね。
「むふ、今日も尻尾、よろしくね、モナカさん」
そもそもジエンの尻尾どこ?イザヨイさん。
「無理かもしれないけど、とりあえず頑張ります!」
ボクは今も片手剣使い。言ってなかったけど名前はモナカ。ボクって一人称だけど、女だよ。

にわかに船上が慌ただしくなってきた。戦いの始まりを知らせる銅鑼が鳴り響くと船員達は丈夫な操船室に籠り、来るべき衝撃に備えベルトを締める。彼らも実は命がけ、しかも生死はボク達任せ。そう考えると船員さん一人にその家族、連なる命は相当数、思ったより責任重大だ。急に砂嵐が晴れる。右舷に見える不自然な盛り上がる砂の山は南の方角へかなりのスピードで進んで行く。アレがジエン・モーラン!それに並走するボク達の撃龍船、次第に距離を詰めて行く。ボクたち三人はモンスターハンターに準備された船室にいったん戻って急いでポーチに放り込む。薬に食料、バリスタの弾、対巨龍爆弾に追い打ち用大タル爆弾、バリスタ用拘束弾はガンナーであるメルさんに任せて!
『さあ!ひと狩りいこうぜ!』

…とまあ最近遊んでもらってる寿々呂さんとこのお嬢さんで書いてみた。苦情は…許してください。片手剣使ってるヒトが(身近で)少ない気がするのでなんとなく扱いが悪い感じで書いてますが、ほんとは良い武器なのは言うまでもなく。
それにモナカさん…彼女が近頃『太刀』使ってるのは秘密だよ?(笑)

このエントリへのコメント

 小話きてましたーΣ(´Д`;) しかもモナカ嬢さんですよ。だいぶまえに話していた「けろさんの中でボクっ娘設定になった」ってのがでてますナ。なにげないツッコミ添えるところがちょっと好き(笑
 片手剣って手数重視で火力が低いてイメージが先行してしまうけれど、実際は 機動力○ / ガード○ / 抜刀時のアイテム使用可 って特長があって戦術の幅が広いスよね(それゆえに自分には複雑で、ドス以降挫折している訳ですがw)

2011年02月23日:水曜日 | 真司

予想以上に長めの話がw(´ー`) 自分はあんましキャラ付けとか考えたりしないので、こういうキャラだったのか~、という感じですw 楽しく読ませて頂きました(・▽・)
しかし片手剣は動き易い反面ホントに手数勝負でアイテム併用推奨武器なので、太刀使い始めてからちょっと面倒になってきました…こんな事言ったら折角のお話が台無しで申し訳ないのですけども(ノ∀`)
それにしてもモンハンは武器変えると別のゲームと化しますな。

2011年02月23日:水曜日 | 寿々呂

片手剣はいい武器なんですよぅ、突出したサバイバリティとアイテムを駆使したハンティングスタイル。
でも、うちの地方でも「片手?先輩片手?マジびびりッスかwww」って言われる人もいます…現実。
まあでも、どんな武器だっていいところとがあって、どれも使えば愛着わきますよね。

そしてジエン・モーラン戦は昔のラオに迫る勢いの怪獣大決戦ティストで大好き!
俺もいつかジエン戦書きたいと思ってたけど、先を完璧に越されてしまった~(笑)

2011年02月24日:木曜日 | 長物守

長物さん >
 横レスにてご連絡。何故かせっかくのコメントがWordPressのコメントスパムフィルタに掛かっておりました。何故フィルタが発動したか解らないのですが急ぎ承認をかけて…あ、二重になってた分は先に投稿されていた方を反映しましたのでご了承くださいませ。
 以前にもホスカーさんのコメントとかもフィルタに掛かったりしてたし、変なところで発動するなあスパムフィルタ…ともかく、せっかくコメントしたのに!と気分を害されていたら申し訳ありません。m(_ _)m

2011年02月24日:木曜日 | 真司

手数重視は職人さんというイメージだけで書いてしまいましたぜ…ふふふ。
そして構えたままでアイテム使える!という事を失念しておりました!
片手剣は盾で防御して吹っ飛ばされる時のモーションがスキ。

ジエンは(個人的に)迫力で言えばラオには敵いませんがゲームとして遊ぶのはジエンの方が楽しい気がするね。ラオは無駄に移動が長ぇ〜。

2011年02月28日:月曜日 | けろ

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