欠けた月のメル

「貴方の輝きはどこか一部が欠けているようだね。どうだろう?僕にその欠けた部分を補わせてみては?」
今よりもずっとずっと未来のお話。たくさんの時が流れて環境もヒトも何もかも変わった世界でメルは妖艶に微笑む。微笑みのその向こう側、大きな大きな満月を指差し男は続ける。
「今宵は満月。あんな風にきっと貴方も輝けると思うのだが?」
「どうして満月のように輝かなければならないの?」
メルは微笑を携えたまま男に問い掛ける。一房だけ残る金色の前髪を撫でながら。
「欠けた月になど魅力はないでしょう?」
そうかしら?メルは「酒乙女」を煽るとその深蒼の瞳に満月を写し寂しげに、しかしどこか嬉しそうに呟いた。
「私は貴方の望む月にはなれないようね。私の月は少し欠けているくらいがちょうどいいの。そうね…明晩の月夜、”十六夜”の月で。」

まあ小話にしては短すぎるのでフリトにしとこ…ってなもんです。今日は台風待機モードだったんですが上手に逸れたのでなんて言うか、な~にもやらない一日でした。お通夜に行ったのと、あとMHはちょっとしたけどね。

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