もはんP小話:捕獲の2 新ユニット名:罪悪感~ポッケ村~

あ〜けろです、こんちわ。
甚だ時代遅れでスタートしたMHP2G。すいません中古で。
で!あれですよ、ポッケ村で猫人を雇いました。
キッチンには「ミーシャ」という肉料理猫人。
オトモには名前だけで気に入った「トウフ」。主に猫腹筋が仕事。

んで、初心に返って初心者訓練(主に卵を運んでポイント稼ぐ)と
武器11種訓練(主に卵を運んでポイント稼ぐ)をやって
やっとこ、村の星1クエに出掛けてました。採取系を主に。
んで他にはトレジャー系雪山をちょっとやったりで。
まあボチボチじんわり進行中〜。
まだクックすらやってません、いじょ。

小話2話は以下よりスタート〜

「ふ〜む、コイツは困ったな。」
ココットにある”簡易”ハンターギルド。ギルドとは言えあくまでも簡易、普通の民家に簡単な看板がついただけ場所である。そのギルドという名の民家に届けられた手紙を読み終えると、ギルド管理者であり事務員でもあり、その他もろもろの役職を一人でこなすフリック=セプターは腕を組むと左手の人指し指で右腕の上腕をとんとんと叩いた。
ココットハンターギルド全員…まあフリック一人であるが…を悩ます手紙の内容はこうだった。
「当村の専属ハンターになってくれる者を募集している。ベテランでもルーキーでも。経験、実力は問わず。望めるのならば将来性のある生きの良いのを頼めないだろうか?」
まず思いつくのがなぜこんな片田舎のギルド、しかも出張所に依頼が来たか?だ。それについては差出人の名前を見て納得した。個人的に、ちょっと断れそうにない人物である。どこかで自分の所在を知っていたのであろう。それはいいとして、次に考えたのは、内容的なもの。正直さほど困る事でもない、募集を掛ければ、派遣するハンターはすぐにでも見つかるであろう。しかしあの村と言う事は…。
「…何を一人で唸っている?」
思考を巡らしていたフリックに、ギルドではなく民家側責任者、フリックの妻クリオが声を掛けた。
「…お客だ、フリック。」
クリオは訪れている客に柔らかな笑顔を向けると問いかける。
「…ん。どっちに用事だ?メル?…ギルドにか?それとも、フリック自身にか?」
「むふ、どっちにも…かな?」
ずいぶんと久しぶりに訪れた客に、フリックはギルド管理者としても、個人的にもニヤリとせずにはいられなかった。

「ふむ…こんなものでどうだい?」
イザヨイはナルの差し出す見積書を受け取るとその額面に驚く。ハンターとしての装備を整理した金額が想定よりも数桁違っていたからだ。
「ふぇ…こんなに??」
「そうでもないさ、色付けて…とは言ったものの、そんな高く見積もってるわけじゃないさね。」
むしろ安いくらいだな…とキヨノブが口を挟んだ。
「それでも相当な金額だと思います。こんなに価値があったなんて…。」
「あと一つ、悪いが一括でこの金額は払えないってのは理解しておくれよ。片田舎の貧乏武具店さね。とりあえず必要な分を教えておくれよ。あとは分割で払うから定期的に取りにきて欲しいさね?」
本音はメルの生存確認をしていたいのだろう。イザヨイは当面の生活費と新しく買う予定の土地や住居に必要な金額を伝え、まだまだ多く残る残金については、毎月顔を出しますね、と頭を下げた。

イザヨイの実家もよそと比べればたしかに裕福な家であったと思う。だけどもこんな大金を見た事はない気もする。
「…どうしてハンターになるやつが後を絶たないか、わかるかい?」
ナルはイザヨイにまず問う。何年か前の訓練所時代同様に。イザヨイは理由をいろいろと思い浮かべてみるものの、どれが正解かを決めかねていた。どれも正解だし、どれも正解じゃないし。答えを持っていても、答えを出せないイザヨイもまた、何年か前の訓練所のままだった。
「ふん、それぞれ理由はあるだろうさね、だけど大半のヤツの理由はこうさ、単純に『金になるから』さね。」
事実、改めて見積書を見るとその言葉がよくわかる。確かにハンターは儲かるのである。それはわかるが皆がそうであったかと思い返せばけっしてそうでは無かったような気がした。
「そりゃそうさ、ヤツらは生き残ってるだろ?金に目が眩めば引き際を誤る、んで誤った奴は死んじまうのさ。」
キヨノブはイザヨイの表情を見てとって、そう付け加えた。
「ところで…あんたたち、というかメル?あの子がハンターを辞める本当の理由、良かったら聞かせてくれないかい?いったい何を考えて?」
イザヨイは少し戸惑いの表情を見せたが、ナルには、あとオマケで、ここに居るからしょうがなく、そんな感じでキヨノブにも話しておくことにした。
「…めるちゃんじゃないんです。むしろめるちゃんはまだハンター続けていたいんじゃないかなぁ…なんて思いますよ。辞める理由、それは私かも。」
少し寂しそうに笑うイザヨイ。
「いつだったか話しました?あのラオとの戦いで、私…いろんなこと識って、いろんなこと解って。私自身や、めるちゃん、それにみんな、ヒトやモンスターやこの世界のこと…アレからずっと考えてハンターを続けてきたんです。どこかこう…なにか罪悪感のようなものをずっと抱えて。」
イザヨイが何か特別な力を持っている、いや、持っていた事は薄々とは気付いていたし、そういう話も聞いていた。しかしこうやって本人から語られるのは初めてかもしれない。
「それでもどうにか、ハンターを続けていたんです。たぶん、めるちゃんがソコに居たから。」
ノロケはいらんとキヨノブが手をひらひらさせる、ナルがそれを見てキツく睨む。
「だけどいつだかその罪悪感が何か気付いてしまいました。それ以来、日を追うごとに、命を扱う仕事、ハンターを続ける事、特に命を奪う事がとても怖くなって。」
「でもよ?ハンターだけじゃなくて、生きて行く事自体、何かを奪っている…ていう考えもあるんじゃないか?」
キヨノブが珍しく真面目にイザヨイに問う。
「キヨノブさん、違うんです。…命を奪う事が”楽しい”って感じる自分が確かに居るんです、その事に気付いたのがとても怖いんです。」
常日頃、理由無き狩りは非道の精神で、狩りを続けてきた少女にとって、天と地が反転するほどの事実を突きつけられた思いであろう。たんに楽しいから狩りをしている…。思いはそれぞれ、それでも構わないというハンターも多く存在はしているが、イザヨイがそれを許す事が出来なかった事は、彼女の性格を知る二人には理解できた。
「そんな状態で狩りを続けていても、やっぱり上手くいきません。仕事をするたびミスをして、怪我をして。そんな私を見て、めるちゃんは何かを気付いたんだと思います。そして…ハンターを辞めると…。」

「たぶん、メルのやつは飽きただけなんじゃないか?」
…とキヨノブは思ったが、ここはいうべきシーンでないなと言葉を飲み込んだ。

どこがもんすたーはんたーなのというシーンばかり、だけども続く〜。

このエントリへのコメント

そいえばイザヨが売りに出した装備はクロオビだったんだろうか・・・そうなるとナル姉に出戻り!?
とか明かされていない見えてない部分を色々妄想するのも面白いと感じる今日この頃(笑

2008年10月28日:火曜日 | 真司

明かされてない部分はほとんど考えてないです、今日この頃(涙)

2009年01月03日:土曜日 | けろ

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